細菌検査室では、患者様が肺炎や膀胱炎、下痢等の感染症を起こしたとき、その原因菌をつきとめ、その細菌に有効な薬剤を調べています。

主に4つの仕事があります。
【1】一般細菌検査
【2】抗酸菌検査
【3】迅速検査
【4】院内感染対策
【1】一般細菌検査
1.塗抹・鏡検検査材料をスライドガラスに塗りつけ、染色し、顕微鏡で観察します。
2.培養培地(栄養分を含んだ寒天)に検査材料を塗り、35℃のフラン器の中で48時間培養します。
このようにして人工的に細菌を増殖させます。
3.同定・薬剤感受性検査生化学性状から細菌名を決定します。また、その細菌の治療に有効な薬剤を調べます。
細菌の種類にもよりますが、最終報告には通常3~4日かかります。
【2】抗酸菌検査

主に結核菌を調べます。
院内では塗抹・鏡検を行っています。また培養・同定・薬剤検査は外注化しています。
結核菌は発育速度が非常に遅いため、最終報告は約2ヶ月後になります。
結核菌はこのように赤く染色されます。
【3】迅速検査
検査材料を用いて直接原因菌を検査します。そのため、短時間での報告が可能です。
- クロストリジウム・ディフィシル産生毒素
- ノロウィルス
- ロタウィルス
- A群溶連菌
- 尿中肺炎球菌莢膜抗原
- 尿中レジオネラ抗原
【4】院内感染対策
院内感染を起こしやすい細菌が検出された際には、病棟等に情報を提供し、院内感染の防止に努めています。
院内感染を起こしやすい細菌には、MRSA・緑膿菌・セラチア等があります。最近話題になったアシネトバクターもそのうちの一つです。