
11月26日(土)に開催された「第112回日本循環器学会近畿地方会」において、当院研修医の高井研次先生が研修医セッション
で優秀賞を受賞しました。この賞は昨年より臨床研修医の奨励を目的に創設されたもので、大学病院等の名立たる研修病院があ
るなかで、当院の高井先生が受賞できたことは素晴らしいことだと思います。
そこで先日、高井先生にお話を伺ってきました。
広報 : 先生、おめでとうございます。受賞されたときはどんな気分でしたか?
高井医師(以下、高井) : ありがとうございます。大勢の発表者の中から、まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、本当
に嬉しかったです。
広報 : 今回の発表のタイトルは「シロリムス溶出性ステント留置4年後に突如出現した冠動脈瘤の1例」ですが、内容を簡単にご説
明下さい。
高井 : 症例は73歳男性で、主訴は労作時の前胸部痛です。2007年2月に労作性狭心症の診断にて左冠動脈前下行枝にシロリ
ムス溶出性ステントを留置しています。
以後、他院にて通院加療を受け、臨床経過は順調でした。
2010年6月(ステント留置3年後)にフォローアップの冠動脈造影を施行したが、この際にもステント再狭窄や新規病変、また
冠動脈瘤は認めませんでした。
しかし、今年の3月頃より労作時に前胸部痛を認めるようになったため、5月(ステント留置4年後)に再度、冠動脈造影を施行
しました。結果、ステント部に冠動脈瘤形成とステント再狭窄を認めたため、後日、ステント再狭窄に対してエベロリムス溶出性
ステントを留置しました。冠動脈ステント留置後4年を経た時点で冠動脈瘤が出現することは非常に稀と思われ、文献的考察
を加えて報告しました。
広報 : 研修を受けながらの発表で、様々な問題があったと思いますが、それらのエピソードをお教え下さい。
高井 : なかなか時間内に発表し終える事が出来ずに夜遅くまで西堀先生(循環器科部長)と読み原稿を修正し練習しました。
広報 : 限られた時間の中で、西堀先生とひたすら練習をされた訳ですね。
高井 : そうです。西堀先生には本当に感謝しています。
広報 : さて、初期研修の期間も残り3か月となりましたが、川崎病院での研修はいかがでしたか?
高井 : 指導医の先生方は皆優しく、今回の発表でも手取り足取り夜遅くまで練習に付き合って下さいました。学会発表だけに限らず、
普段から気さくな人柄の先生方ばかりで質問しやすい環境だと思います。また、主治医として患者様を診させて頂くことが多い
ので、実力、責任感が養う事が出来ると思います。
広報 : 早い段階で、主治医としての責任を持って患者さんを診つつも、常に質問をしやすい環境にいるということは、医師として早く
自立するためには素晴らしい環境ですね。残り僅かの研修期間ですが、これからも頑張ってください。
高井 : ありがとうございます。
※高井先生の紹介はこちら