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2025.05.28

がん発覚から2年10ヶ月1週目〜その1〜

主治医から標準治療は終わりになると告げられたときは、あきらめていた今年の夏旅行。少しずつ腫瘍は悪化しているようだけど、カテーテル治療がある程度効いており、血液検査の結果も、身体の状態も、なんとか維持できている。

「これなら行けるかも⁉」 とあわてて旅行の予約準備。海に入るのが大好きな子どもたちのため、今年は初めて宮古島に行くことにしました。神戸空港から下地島空港に直行便が出ており移動も楽ちん。着陸する飛行機からみえる海の青さにすでに感動していました。お昼過ぎに到着し、まずは伊良部そばを食べに行きました。沖縄でもたくさん沖縄そばを食べましたが、我が家の中では1、2位を争う旨さで大満足でした。

次に、空港の滑走路裏にある「17END」といわれるビーチへ。普段は外出することが少なく、クーラーの中でばかり過ごしているので、太陽の下を歩くのはこたえる…。しかし、目の前の美しい海が飛び込んでくると一気に疲労がふっとびました。こんなきれいな海があるの?心に響く自然の美しさは、まさに生きててよかった!と思う瞬間です。宿に向かう途中の渡口ビーチで寄り道して、子どもたちはチャプチャプ。最後はサンセットを目指して砂山ビーチへ。ゆっくりと水平線に沈む夕陽をみたのはいつぶりだろう…。この時間がいつまでも続けばいいのに。沈みゆく夕陽と波音に癒されました。

昨年までは薬の副作用の名残があって、皮膚はぶつぶつ、頭もスカスカでしたが、今年は見た目だけはノーマル。相変わらず体力の衰えはひどく、半日だけでもだいぶこたえました。2日目は、1日中活動する予定のため体力が不安ですが、宮古島の夏を楽しむぞ! 

つづく

※このブログは、作者の記事作成日から約半年遅れて掲載しています。

※治療の方針はひとによって異なります。本ブログの治療方針や経過が、あなたにも適用されるとは限りません。

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