この日は、受診日で13クール目の抗がん剤を受ける日で、あわせて前回行ったCT検査の結果を聞く日です。
抗がん剤が変わって4クール、2ヵ月が経っての評価。
奥さんはドキドキしていたよう。
結果はというと、ほぼ現状維持。
肝臓の腫瘤は大きくはなっておらず、気持ち小さくなったかな~、という感じ。
血液データもちょっと良かったり、悪いのもあったりと横ばい。
今の抗がん剤でなんとか均衡を保てているようです。
次回の造影CTは3ヵ月後。
ご飯も食べられており、体重も増加傾向。
とりあえず、今の状態が続きますように。
つづく
この日は次男のミニバスの練習日。
奥さんに「娘と公園にバスケしに行こう」と誘われました。
いつものように、体育館で休憩の合間にちょっとやるくらいでええのに、と思いながらも、
「散歩になるか」といつもの公園に向かいました。
公園では少年野球の練習をしており、今日は試合でもないのにえらい保護者が多いなと
思いながらも、リングにむかってシュートを打っていると、妙に絡んでくる人が・・・
よく見ると・・・あぁぁぁ!!!!
そこには、結婚前から公園や体育館で一緒にバスケをしていた仲間たちが
集まってくれていたのでした!!
もう会うこともないかと思っていた当時学生のOくんは京都から来てくれたり、
Nさんは西宮だったりと、まさかまさかのメンバーが一同に近所の公園に集まってくれていました。
来られなかった仲間たちは、東京、埼玉からリモートで待ってくれており、
10数年ぶりに話をすることができました。
さらに、向こうにもまだおるけど誰なのかな?と思っていると、
こちらは長男の保育所の時のママさんたち!
卒園式の時に、みんなでイベントの企画や先生へのサプライズの用意などと関わっていたのですが、
バスケ友共通のママさんの呼びかけで集まってくれていました。
奥さんへの心配もあってかと思いますが、
これだけ多くの人が、自分のために近所にわざわざ集まっていただけたことには、
本当に感謝しかありません(涙)。
我が家はバスケや子どもを通して、「良い出会いに恵まれているなぁ」と、
家に帰りしみじみと感じました。
そして、何よりなつかしい仲間からの直接の声かけはとっても力になりました!
思いもよらないビックサプライズに、
何でもない1日が特別な日となりました。
感謝、感謝です。
つづく
新年、あけましておめでとうございます!
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
更新が2週間に1回なので、タイムラグがあり現在ご覧いただいているブログは
約半年前(4月くらい)の内容を掲載させていただいています。
そのため、「今現在はどんな感じなの?」と思われている方も多いかと思いますので、
今回は現在の状況について簡単にお伝えします。詳細はまたこれからのブログを見ていただけたらと思います。
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現在、抗がん剤は29クール目となっています。
4月から2回、抗がん剤の変更があり、今は新たな副作用に悩まされています。
痛みや食欲不振などに苦しめられ、これがネットなどに載っている
「抗がん剤に殺される!」っていう人の主張なのかなと思います。
ただ、がん細胞は12月の造影CTの結果をみると以前よりは少し小さくなっており、
1年前と比べると大違い。 血液データも肝機能や腫瘍マーカーの値は、
正常値に近づいてきてデータ的には改善しており、 つらいなりに効果はあるようです。
抗がん剤はがんに対して効果があるのは間違いないのですが、
どうしても正常なところにも影響を及ぼしてしまうので、 副作用は仕方ないと思っています。
それでも副作用はつらい・・・・・・。
年末年始は副作用がひどいのと、少しでも元気な状態で年越しできるよう休薬してもらいました。
昨年の今頃は今年の正月を越せるかどうかも疑心暗鬼でしたが、
こうして家族と新年を迎えることができたことをうれしく思っています。
うまく副作用とつきあいながら今年1年も皆さんの協力を得ながら闘病生活を乗り切っていきたいと思います!
家族や職場のスタッフの皆さんには引き続きご迷惑をおかけしますが、本年もよろしくお願いします!
つづく
病気になる前から、長男と娘の入学前のタイミングでディズニーランドに行きたいと思っていました。
世間はまだコロナが広がっており、少し迷いましたが、今しかない!と思い決断。
新幹線や飛行機は家族5人では費用もかかるし、ここはせっかくがん保険で買った愛車があるので車で行くことにしました。
長距離運転は夫婦とも初めて。
少し不安でしたが、夜中に出発し、奥さんと交代しながら優秀な愛車のおかげで思ったより楽にたどり着くことができました。
車で仮眠後、1日目はディズニーランド。
自分は高校の修学旅行以来で25年ぶり??
めちゃめちゃディズニー好きというわけでもないので、子どもたちが楽しめているか気になっていましたが、
気づくと自分が普通に楽しんでいました☆
さすが、夢の国!
車中泊の睡眠不足と普段歩かないのに歩き回ったせいで、足裏のしびれ、疲労で限界に、
一旦ホテルへ戻って仮眠、その後、夜のパレードへ。
迫力のある電飾とお馴染みの音楽!!
ディズニーオールスターの登場で、❝これぞディズニー❞を感じる大満足の一日でした。
化学療法後は1日1000歩も歩かない日がある中、この日は18000歩、歩いていました。
踵の感覚障害の影響もあってか、脚や身体の疲労よりも足底がとてもだる痛いのが1番こたえました。
それでもこれだけ歩けたのは、夢の国の魔法のおかげでしょうね☆
2日目はディズニーシー
この日は小雨。
ディズニーランドとは雰囲気が違い大人の感じですね。
ここも開園して間もないときに来て以来。
今年で20周年、だいぶグレードアップしていました。
前日の疲労の蓄積もあってか、この日も歩くと足底が痛くて、休みながら歩きます。
いろいろなところにベンチがあるので助かります。
帰ってみると17000歩。2日で35000歩!?
こんなに歩いたのはいつ以来でしょう。意外と歩けるのね。
自宅でもディズニー音楽を聴きながら歩いたら、散歩の距離ものびるかな?
夢の国の2日間はあっという間で、ゲートをくぐると終わってしまう寂しさがありました。
おそらく家族全員では、最初で最後のディズニーリゾート。
次は、子どもたちが友人や恋人、自分の子どもたちと来ることがあるかもしれません。
その時に、この2日間の思い出と一緒に楽しんでくれたらいいなぁと思うのでした。
夢の国ありがとう!!
やりたいことリストの1つ達成!
つづく
抗がん剤治療開始から約半年近く乗っていなかったバイク通勤を再開しました!
今まで乗らなかった理由は2つ。
一つ目は、冬場は寒いのもあるのですが、
以前の抗がん剤の副作用の一つに、「手指の冷感刺激による疼痛」というのがありました。
これは手が冷えると痛みを伴います。寒い時期は特にひどく、車のハンドルもヒーターがあったので乗れましたが、
暖まるまでは触るだけで痛くてとても運転が出来ない状態でした。
そのため、バイクは、冬場は特に手が冷えるのでとても乗れる気がしませんでした。
二つ目は、やはり以前の抗がん剤がきつく、全身の筋力低下をかなり感じていました。
それまでは、小学1年の長女がリビングで眠ってしまっても、抱えて2階まで連れて行っていたのですが、
前回までのレジメンでは、とても抱えて昇れる自信がなく、落としてしまうのではないかと思うくらい
筋力の低下を感じていました。なので、とても大型バイクを支える自信がなく、乗るのに躊躇していたのです。
しかし、抗がん剤のレジメンが変わって約1ヵ月。
気候もよくなり、身体の倦怠感や筋力の感じが明らかに変わってきて、
バイク通勤を再開することにしました。
久しぶりのバイク通勤。
エンジン音だけで心躍ります!
家から出て、少し走らすと
小学校に向かうため先に出た長男と次男が、
バイクの音に気づいて振り向き手を振ってくれます。
いつものやりとりなので自分も手を振り返しました。
この久しぶりのやりとりで、忘れていた『いつもの日常』に
戻った感じがして嬉しく思えるのでした。
つづく
長男が生まれたときくらいから、毎年、前年の写真をネットで発注して
同じフォトブックを作るようにしていました。年末に2019年度版を作ったのですが、
その後、作った覚えもなく同じところから荷物が届きました。
何かの間違いかと思ってあけてみると、短大時代の同期が作成して送ってくれたようです。
Facebookで病気を知った友人が同期全員に声をかけて、メッセージと写真を集めて
フォトブックを作ってくれたのです(涙)。
当時の懐かしい写真や今の各家族の写真に加えて、自分の当時の印象や思い出、
励ましのメッセージなどがびっしりと詰まっていました!
卒業して20年以上、卒業以来合っていない仲間も多い中、
こうやって同期全員からメッセージをもらい勇気づけられる自分は
本当に幸せ者だと、涙が止まりませんでした。
また一つ宝物ができ、頑張っていける力をいただきました!
そして、さらに3週間後にはオーストラリアから荷物が届きました!
差出人はすぐに分かりました。
19年前にワーキングホリデーで1年間オーストラリアにいたときの友人(日本人)からでした。
帰国したときはいつも神戸に寄ってくれて、いつもおもしろい話を聞かせてくれる兄貴分です。
中には住んでいたパースの町並みの写真をアルバムにしてくれており、当時を思い出し、また行きたくなりました。
他にもハンドクリームやおかし、子どもたちへのぬいぐるみなどたくさん!
改めて、今までたくさんの良い出会いがあり、
そしてたくさんの人に支えられて日々生活できていることに本当に感謝しかありません。
遠く離れていても気にかけていてくれる人がいるだけで力になります!
感謝、感謝、感謝の毎日を送らせていただいています。
ありがとう!!
つづく
この日から新しいレジメン(治療計画)での化学療法となりました。
いままで8クール続けてきた4種類の抗がん剤から2剤を抜いて行うようです。
強い抗がん剤が減った分、がんを抑制できないのではないかという不安もあります。
とはいえ、効いている抗がん剤を減らすのはネガティブな理由ではないのでご安心を。
今回のレジメンで抑制できるならよし!
将来、効かなくなったときのために武器を残しているような感じだそうです。
しかし、攻撃力は弱くなっている感じはするので、不安は不安。
信じて、祈って、様子をみるしかない!!
点滴は減ったので、今まで4時間半かかっていたのが90分も短縮して3時間になりました。
そして、減った2剤は点滴中や直後から副作用がガンガン出ていた抗癌剤だったので
ヨタヨタ帰っていたのですが、それもなくなり、帰る時も来たときと変わらず歩けて不思議な気分。
その代わり、ぶらさげて帰る抗がん剤は投与量が増えてだいぶ大きくなりました。
あと、なんか髪の毛が生えてきました!
抜けたときはマダラで全く生えてない所もあったのに…。
毛質はもともとかなりの直毛だったのですが、子どもたちからはヒヨコみたいと。
ある朝、「寝癖できてるやん!」と長男から指摘。
おもむろに絵を描いてきて、いじられる父なのでした。
つづく
普通、病院に行くのは症状を緩和したり、改善してもらうためにいくのだと思います。
しかし、外来で抗がん剤の点滴を受けに行く日は、帰りはしんどくなるのがわかって病院へ行きます。なので、抗がん剤治療の日はなんとなく、試合に行く感じがしています。
タオルと水分を用意して、試合に臨んで、その後は疲れて帰るみたいな…
この日は、治療開始から約3ヵ月半となり、腫瘍の評価のため1週間前に行った造影CTの結果説明の日でした。
奥さんも同席でちょっとドキドキします。
結果は…
肝臓の腫瘍は小さくなって、ある程度効いているようです。
治療前に観た肝臓の造影CTでは腫瘍が肝臓をはみ出すほどの大きさでしたが、
今回は肝臓内には収まるくらいです。
ただ、改めて見ると、腫瘍の数の多さに驚きます。
奥さんが
「いくつくらいあるんですか?」と聞くと、主治医は「数えられません」と、即答。
それくらい多いのです。
10-20個くらいあるのかな?治療前の肝臓をはみ出たぼこぼこの肝臓をみると、
「よく、今日まで生きていれたな」と思います。とりあえず、よかった。
写真は長男が家庭科で作ってくれた抗がん剤を入れるポーチ。
若干、紐が短いのですが、とりあえず使ってみることにしました。
父のために作ろうと思ってくれた気持ちが、うれしいですねー。
つづく
がん発覚から4ヶ月が経ちました。
よく分からない右の季助部の痛みと肩の痛みは減ってきて
だいぶ痛みのストレスから解放されてきました。
6クールの6日目。
痛みもなく、調子もまずまず。
お酒を飲まなくなったせいなのか、食欲が増しよく食べます。
さらに、抗がん剤投与後の数日間は倦怠感があり、ソファーでゴロゴロすることが多く
出勤してもデスクワークなので、病気発覚前より明らかに活動量が下がっていました。
というわけで、体重が激増!
人生最重量を着々と更新している感じに。
ぽっこりお腹になり、みたことない自分に(涙)。
運動量が減って、全身の筋肉量が減っています。
基礎代謝が落ちているので、以前の様に食べていても太るはずですし
それ以上に食べてしまっているので太って当たり前!
学生時代は、がりがりで、やせすぎで「食べろ、食べろ」と言われていたのに
まさか自分がこんなに体重が増えるなとは…。
少しでも運動不足を解消しようと、犬の散歩をしたり、公園で息子たちとバスケットボールの
シューティングをしたりするのですが、少し早歩きや運動をするだけで、心拍数が150~160回/分に跳ね上がり
息切れしてしまい、すぐに運動が出来なくなってしまいます。
抗がん剤の副作用の影響もあるとは思いますが、確実に運動不足も影響しています。
できることから少しずつやっていくしかないですね。
40代の私がこれだけ衰えるのですから、動かないと高齢者はもっと衰えてしまいます。
改めて、日々活動することの大切さ、高齢者こそ運動、活動量を維持することがより大事であると感じました。
つづく
車で10~15分走らせたところに、ラジウム温泉があります。
ラジウム温泉から湧き出たラジウムはラドンという気体に変化し、ラドンを吸い込むことで細胞が刺激を受け
活性化し、抗酸化作用が高まり、免疫力や自然治癒力が高まるらしいです。
どこにでもあるわけではないようで、近所にあるのはラッキー!
効果があるかどうかは分かりませんが、気持ちがいいので
体調を見て週2回ほど通うようにしていました。
この日は友人にランニングがてら、温泉まで来てもらい、一緒に入浴しました。
ラドンを吸うことで効能があるようなので、ゆっくり浸かって深呼吸しながら入ります。
元々は”カラスの行水”であまり長い時間入るのは苦手なのですが
「身体に染み渡れ~」と効果を期待して、ゆっくり浸かります。
この日は久しぶりに会った友人がいてくれたので、話をしていたらあっという間に
時間が過ぎていました。
病気になってから、友人たちから声はかけてもらえるのですが
体調が悪いのではないかと遠慮されることが多く、職場や家族以外でゆっくり話をする機会が
めったになかったので、良い機会でし。
帰り際にその友人からお守りもいただきました。
金毘羅さんの金ピカのお守り!これは御利益ありそう!
何より、出張先で自分の事を気にかけて買ってきてくれたことが有り難かったです。
感謝、感謝です。
お守りも温泉もきっと効くはず!
つづく