子どもたちに「夏休みにどこか行きたいとこがあるか?」と尋ねると、
そろって、「沖縄!」と。
家族全員でいけるのは今年で最後かも知れない(そればっかり?)。
というわけで、3年ぶりの沖縄旅行へ行くことにしました。
【1日目】
やはりコロナ感染が心配だったのですが、
空港は特に注意して、後は田舎のほうの人のいないところをまわる計画にしました。
あいかわらず副作用の口内炎や味覚障害はあるのですが、
沖縄名物ソーキそばは、出汁の味が味覚障害でもあまり影響なく、
おいしく食べることができました。
初日は海以外の観光地をまわったのですが、
歩くだけで心拍数が120-130回/分となり、息切れもあって、
何度も何度も休憩を入れながらウロウロしました。
倦怠感は強く、結局午後から2時間ほど寝てから夕方の美ら海水族館へ。
ホテルへ帰ってからは口内炎が悪化しており、夕食はほとんど食べられず。
横になっていると、知らぬ間に寝てしまっていました。
ちょうど副作用がしんどい時期ではあったのですが、
1日目としては充実した日を過ごせて満足。
でも、しんどかった~!
【2日目】
予定では明日、明後日が雨。
海に行くなら今日しかない!!
どこに行こうか迷ったのですが、4年前に行った思い出のアンチ浜へ。
あまり人もおらず、透明度も高い海でお気に入りのビーチです。
風が心地よく、パラソルの下はかなり快適☆
いつもはリビングのソファーのところを
この日はビーチに移してゆっくりしました。
海にも入ってみたのですが、顔や首の皮疹のところがヒリヒリするのでやめました。
それほどしんどくなく、午前中はゆっくりできたのですが、
帰ると横になって昼寝。その後の移動中もほぼ寝ていました。
いつもなら仕事に出ている時期なので、もう少し動けるかと思っていたのですが、
やはりしんどかったです。
とはいえ、今日は子どもたち待望のビーチを満喫する姿を見て、
来て良かったと思うのでした。
つづく
口全体にできた口内炎はなかなか治りません。
夜に口の中全体にべったり薬を塗りまくると、朝は少しマシになります。
とはいえ、食べるのは痛いので朝食はゼリー飲料とヨーグルトで済ませます。
朝はマシだったのですが、出勤すると話をすることが多くなるので、
昼食時には痛みが少しぶり返してきます。
職員食堂のメニューを見ても食べられそうなものがなく、
持ってきていたゼリー飲料とプリンなど、咀嚼なしで飲み込めるもので補います。
とはいえ、カロリー不足……。うーん。
この日は午後に歯科口腔外科を受診しました。
以前から定期的に診ていただいていたのですが、病気発覚後はタイミングが合わずに行くことができず、
約10ヵ月ぶりの受診となりました。
抗がん剤治療の副作用で口内炎がひどいことを伝え、診察していただきました。
診てもらうと、やはりかなりひどいようです。
口腔外科からしか出せない薬があるようなので、その場で試してみることにしました。
エピシルという薬で、スプレータイプの薬を口腔内に噴霧して、一時的に口腔内に膜のようなものをつくって、
患部を保護するような薬だそうです。
常に効くわけではなく、食事に合わせて噴霧すると良いとのこと。
噴霧したあとは舌を使って口腔内に広げるため、食べるときに痛かった舌も多少保護できるようです。
少し味がするのですが、それが苦手で使えない人もいるようです。
夕食で試してみると、やはり痛みは少し残り、食べるものに制限がありますが、
前日のような一口ごとの激痛はなく、食べることができました。
これは助かる!!
次回のこの時期はもう少し楽であることを願いたいと思います。
抗がん剤は本当に副作用との戦いでもあることを身に染みて感じる、この数週間なのでした。
つづく
前回、頭皮や顔の皮疹がひどかったので、お薬が追加となりました。
そのおかげで、頭の痒みはほとんどなく経過。ありがたい。
しかし、今回は口内炎がひどい!!
抗がん剤治療から8日経ったころには、口の中が口内炎でいっぱいで、舌にもぷちぷちとできものがあって痛い!
しゃべるだけでも痛いし、食べるときは地獄。
食べ物が口の中にあたらないように、
前歯で少し砕いて、舌の上に乗せ、ほぼ丸呑み。
一口ひとくちが激痛で、いつもの倍の時間をかけても半分しか食べられませんでした。
液体でもしみるし、ほんと地獄(涙)。
常に口の中が痛いというストレス。
薬を塗ってしばらくはマシなのですが、すぐに痛くなります。
ちょっと前はとても食欲があり、何でも食べたかったくらいでしたが、
味覚障害もあって、食欲は減退し、さらに食べることができません。
3、4日すると口の中も徐々にマシにはなるのですが、
ほとんど食べられず体重は1-2Kg落ちてしまいます。
これはどうにかしないと…。
つづく
新しい抗がん剤になって2クール目。
前回同様、1週間くらいすると皮疹や口内炎が出てきました。
顔の皮疹は赤みとぶつぶつが増して、ちょっと痒い。
そして、頭皮は気が狂いそうなくらい痒い!
夜も頭皮が痒すぎて寝不足。
頭皮もボコボコになっており、
アイスノンで冷やしたりと頭皮は一日中、格闘。
薬局で、薬用のシャンプーやなんか効きそうな関連商品を買ってきて、
病院では液状のリンデロンを処方されていたので、それをベースに合間に塗ることにして対応。
この皮疹は治療の効果と相関があるらしいので、
これは効いている証拠と言い聞かせ、耐えていきたいと思います!
前回 今回
口内炎は、前回のが治りきらないまま、新たに悪化した感じ。
唇、口の中、舌にはプチプチしたできものや口内炎がびっしり。
特に舌は動かすだけで痛く、しゃべるのもしっかり話せない。
ご飯を食べることが苦痛で、あまり噛まずに飲み込んでしまいます。
痒みや口腔内の痛みによる副作用で苦しむとは思ってもいませんでした。
「抗がん剤治療は副作用との戦い」というのを聞いたことがありますが、
倦怠感以外の苦しみをようやく実感しているような気がしています。
余談ですが、
この日はママ友さんからきいていた猿田彦神社へいってきました。
多井畑厄神さん北の奥にあるらしく、何度も前を通っていたのに、今まで全く気づいていませんでした。
行ってみるとかなり雰囲気があり、確かにパワーを感じる神社でした。
神社はとても小さいのですが、ご神木の木はとても壮大でたくさんパワーをもらってきました。
いろんなパワーをいただき、この副作用を乗り切っていきたいと思います!
つづく
17クール目の抗がん剤点滴の日。
前回から抗がん剤の内容が変わって2クール目です。
副作用で肌荒れや口内炎がでますが、効いてくれればよし!
効果の指標のひとつ、採血結果が気になります。
結果は、腫瘍マーカーは半分となり、肝機能もずっと横ばいだったのが少し改善していました。一応効いているようです。
よかった、よかったと点滴へいきましたが、
もう5分で終わる頃に、急に手が痒くなってきました。
首も痒い…。どんどん痒くなる!
看護師さんに報告すると、主治医もやってきて、どうやらアレルギー反応のようでした。
両手と首が赤くなり、かなり痒くなってきました。
すぐにアレルギー止めの点滴をしてもらい、治おさまりました。
終了後、再診察となり、
アレルギーのため、追加した抗がん剤は使えなくなってしまいました(涙)。
次回からはもう一つ残していた別の抗がん剤に変更となります。
分子標的薬が効いて、喜んでいただけに残念…。
2クールしかできませんでした。
残りの武器がなくなり、不安はありますが仕方ない…。
これが効かなくなったあとは、何ができるのか…
不安は募りますがやるしかない!
つづく
新しいレジメンになって7日目。
分子標的薬の副作用が出てきました。
1週間後っていうのが不思議。
顔の発疹と口内炎・口角炎です。
この日は出勤し、マスクを1日していたせいか、顔の発疹がひどくなってきている。
痒みもあって、特に頭皮が痒くてたまらない!!
それよりもひどいのが口内炎。
口の中全体に大きな口内炎が何個も。
昼食のチョイスも悪かったのですが、
とんかつを食べると衣があたって痛い!
サラダのドレッシングが染みる!
なんなら、味噌汁も染みる!
口に入れると何でも痛い!
極めつけは、食後の歯磨き。
かるいミント味なのですが、染みまくって激痛で地獄!!
かなり、参りました。
肌荒れは事前に処方されていた保湿剤やステロイドを塗って対応。
口内炎は薬局に行ってあらゆる口内炎の薬を買って帰りました。
つづく
前回の造影CT後、診察をうけて腫瘍が大きくなっており、
抗がん剤を変更することになりました。いわゆる、セカンドライン(2次治療)です。
セカンドラインになったということは、使える抗がん剤が減ってしまったということで、
やはり不安が大きくなってきます。
セカンドラインでは、開始時から8クール目までに使っていた抗がん剤の一つを追加して、
新たに分子標的薬を行うこととなりました。
簡単に言うと、分子標的薬は病気の原因に関わる特定の分子だけを選んで攻撃するという特徴があり、
がん細胞増殖のスイッチを押されない状態にして、増殖を妨げる効果があるそうです。
いろんな薬があることに驚かされます。
レジメンが変わったので、当然新たな副作用が。
分子標的薬はニキビのような肌荒れや爪の周囲が荒れたりなどの
症状が出るようです。
抗がん剤の投与時間も2時間長くなりました(約5時間半)。
新しいレジメンで終わった後は、
今回追加した抗がん剤の副作用の一つである冷感刺激を久しぶりに感じました。
これは水など冷たい物を触ると痛く感じる副作用で、
冬場は車のハンドルが握れなかったり、ドアノブが痛くて触れなかったりと、
普段からも手袋をつけて生活していました。
そして、数日で軽減して徐々に普通にもどります。
今回は気候も暑くなってきていて、だいぶマシだなと思っていると、
アイスを食べたときに口の中が痛くて食べられないという新たな障害に気づきました。
とりあえず、新しいレジメンでの副作用をみながら、
予防と新しい生活のリズムを見つけていきたいと思います。
つづく
前回の採血で、肝機能は横ばいだったのですが、
腫瘍マーカーの値が4桁と爆上がりしており、
前倒しで造影CTを撮影することになりました。
そして、午後に主治医から電話があり、
「少しだけですが腫瘍が大きくなっているようです。
このまま2-3ヵ月粘るより他の抗がん剤に変更するほうがよいかもしれません」
とのこと。
うーん、心構えはしていたけど、やっぱりかー。
後日、今後の抗がん剤治療の方針など聞くために受診となりました。
結果を聞いて、テンションはダダ下がりだったのですが、
この日の夜にかなり久しぶりに大学の同期とご飯にいってきました。
TVなどで紹介されていて気になっていた、最近できたベイサイドのお店へ。
おっさん2人にはもったいないロケーションでしたが、海風が心地よく、ゆっくりできていろいろな話ができました!
いつもと違った友人といろいろな話ができるのは、楽しいだけでなく、
ストレス発散にもなって、こういう機会は大切だなとあらためて思いました。
良い仲間が多く、本当にありがたい!
そして、本当に力になります。
何よりみんな健康でいて頑張って欲しいなと思うのでした。
つづく
14クール目の6日目。
抗がん剤の点滴は毎週火曜日に受けています。
抗がん剤後3~4日は倦怠感などの副作用があり、あまり動けず横になっていることが多いのですが、
週末になるとだいぶ復活して動けるようになります。
奥さんは昨日から夜勤へ。
午前中、子どもたちは学校や公文式教室の宿題。
自分は部屋の片付けをして、
家の前の草抜きやら木を剪定してみたり。
昼からはミニバスの練習へ子ども達を連れて行く。
終わってからは、家族みんなで銭湯へ。
風呂上がりにジュース。
副作用で手足のしびれはあれど、
いつもの日曜日。
これでよい。
あたりまえの日常を、1日を送れたことに感謝。
つづく
この日は、受診日で13クール目の抗がん剤を受ける日で、あわせて前回行ったCT検査の結果を聞く日です。
抗がん剤が変わって4クール、2ヵ月が経っての評価。
奥さんはドキドキしていたよう。
結果はというと、ほぼ現状維持。
肝臓の腫瘤は大きくはなっておらず、気持ち小さくなったかな~、という感じ。
血液データもちょっと良かったり、悪いのもあったりと横ばい。
今の抗がん剤でなんとか均衡を保てているようです。
次回の造影CTは3ヵ月後。
ご飯も食べられており、体重も増加傾向。
とりあえず、今の状態が続きますように。
つづく