2022年1月1日。
年が明けました。今までとは違う年明けです。
この日は5クール目の5日目。副作用の影響で倦怠感がでてくるころ。
朝からまた右肩の痛みがでてきます。
同じような直腸癌や肝臓癌の方のブログなど見ても、「右肩が痛くなる」というのは、みたことなく自分特有の症状なのでしょうか?痛くないこともあるのですが、ちょいちょい出てきます。ものすごく痛いわけではないのですが、息を吸ったり、寝返りなど体勢を変えると痛くなったりするので、安眠できず煩わしいといった感じでしょうか。
肝臓で何か起っているのでしょうね。がんばれ、抗がん剤!私の免疫機能!
毎年、元旦は早朝に軽くランニングをして、奥さんの実家に集まって食事をするのが恒例。
しかし、当然、ランニングはできないし、正月から酒!酒!というわけにもいきません。
とはいえ、いつものように親戚が集まり、おいしい食事をいただき、子どもたちと公園に行ってたこ揚げをし、皆に気遣ってもらいながらも同じように正月を迎えられただけで有り難く、感謝の一日でした。
初詣は多井畑厄神さんに行って、おみくじを引いたのですが、家族全員が“吉”!!
自分のおみくじには“疾病本復すべし(疾病は回復します)”と!
いいじゃないですか~☆
“大吉”な生活は期待しません、家族みんなと平穏な1年を過ごせるといいな。
つづく
外来化学療法4クール目。
前回から抗がん剤の量を減らしています。そのおかげで、好中球も基準値を満たしており
予定どおり化学療法をすることができました。
心配していた血液検査の結果も肝機能やがんの勢いを表す数値(LD)は、少しずつ改善しており
抗がん剤は減っても、ある程度効いているようで安心。
この日は12月14日。あと約2週間で年が明けます。
がんが発覚した時は、年は越せるのか?と思っていたのですが、
抗がん剤が効いてくれたおかげで、とりあえず年は越せそうです。
正月、節分、卒業式、入学式、ゴールデンウィーク、夏休み…
1年を通して様々なイベントがあります。
今までは直前まであまり意識はしていなかったのですが、
がんが見つかってからは、2,3ヵ月先のイベントがとりあえずの目標になりました。
当たり前に来ると思っていた日は来ない可能性があります。
なので、正直、半年先はどうなっているか予測も立たず、あまり考えられません。
来年の正月も家族と過ごせているかはわかりません。
そう考えると当たり前の毎日がとても有り難く、
一日一日を大切に感じ過ごせるようになりました。
「何でもないようなことが~、幸せだったと思う~♪」毎日です。
ケガの功名ならぬ、がんの功名でしょうか。
つづく
治療開始後約1ヵ月の11/8から出勤を開始しました。
とはいえ、出勤2日目は倦怠感がかなり強く、午後は帰宅。
そんな感じで、副作用の具合と自分の体調にあわせて出勤し、
結局、最初の1ヵ月は8日間だけ出勤できました(半休日も含む)。
ちょうど1ヵ月すぎたころ、当院の産業医と面談を行いました。
当然これも初めての経験。
診察ではこれまでの経緯を話し、病状にあわせてどのように働いていくか相談。
主治医からの診断書には、
「2週間の化学療法を行っており、12クールを予定。体調に合わせて勤務可」
この1ヵ月も体調に合わせて出勤したり、しなかったりしていました。
とりあえず今の出勤方法を化学療法の予定クールが終わるまで
行っていくことになりました。
次の面談は2ヵ月後で、定期的に現状を確認してもらうことになりました。
ちなみにこのときの状態は、
・2週間ごとの化学療法
・化学療法開始後2日間は抗がん剤をつけた状態。
・抗がん剤投与3日間はステロイドを飲んでいる影響か倦怠感は比較的マシ。
・抗がん剤投与6-8日目に遅れて倦怠感があり、午前中は動けるが、午後はぐったり。
・9-14日目はおおむね1日動ける。
・心拍数が早くなっており安静時で100回/分。歩くだけで130-140回/分まで上がる。
・軽い作業での息切れあり。
抗がん剤の影響か、横になっている時間が長いせいか、力が入りにくく、脈も速くなっていました。体力的にも患者さんに対応するのは危険なため、できる範囲でのデスクワークを行うこととなりました。
厚生労働省には「治療と職業生活の両立等の支援対策事業」というのがあり、「治療と仕事の両立」の支援を行っています。産業保健スタッフのアドバイスや支援を受け、職場と交渉していただくことで、できる業務にも制限がかかってしまうことになりましたが、病状を考慮しながら働かせてもらえることには感謝です。
産業医・・・
企業等において労働者の健康管理等を行う医師のことです。
職場において労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう指示・助言を行う医師のことです。
心理士(認定心理士)・・・
認定心理士は、大学や大学院で心理学に関する基礎知識&技術を学び日本心理学会から認定を受けた資格者です。
※当院で認定心理士の資格を持つ看護師からのコメント
大学で心理学を勉強して資格を取りましたが職員の支援に力を入れる為、昨年産業カウンセラーの資格も取得させて頂きました。私の仕事は心理学の知識や技術を用いて、その人が持っている力を最大限に引き出すことだと思っています!
つづく