いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は近況についてお伝えしたいと思います。
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半年前、病気が分かった時にまず考えたのが、
息子と娘の入学式に出られるかどうかということ。
治療を開始したばかりで、今後どうなるか分からない中、
せめて子どもたちの入学式には出席したい!
2人の入学の姿を見届けたい!
という思いが強くありました。
ありがたいことに、抗がん剤が効いてくれたおかげで、
2人の新たな船出に立ち会うことができました。
午前中は娘の小学校の入学式。
緊張はしていたようですが、お兄ちゃんたちの時よりは、
みんな色とりどりのランドセルを背負って、歩いているだけでかわいい。
午後からは息子の中学校の入学式。
小学校とは違い、おごそかで式典といった感じ。
知っている同級生の子も、少し大きな制服で緊張した面持ちが印象的でした。
1人ずつ、名前を呼ばれ一礼をしていきます。
入学式での長男の姿を見られたことで満足したところもあったのですが、
ぶかぶかの制服を着た長男の姿をみると、
この制服が似合うくらいに成長した姿を見たいと思いました。
そして、娘の中学校入学の姿も。
入院中に作成した「やりたいことリスト」。
最初に書いた2つを達成することができました!
そして、新たに
「長男の卒業式への出席」と「娘の中学校入学式への出席」
を追加しておきます。
ここまで生きられたことに感謝し、子どもたちの成長を見続けられるよう、
がんと上手く共存していこうと思います。
病気になると、当たり前にくると思っていた未来は、有り難いものになるかもしれません。
私は病気になったおかげで、なんでもない日常はありがたい(感謝)と思えるようになりました。
ブログを読んでくださっている皆さんには、普段から健康に気をつけていただき、定期健診や人間ドックをうけて、大病にならず、当たり前の日常が当たり前であり続けて欲しいと思います。
※今年の会下山公園の桜。18年川崎病院で勤務していますが、今年初めて行ってきました。
患者さんから聞いていたとおり見事な桜がたくさんありました。
退院後翌日。
退院後の夜はポートを入れたところの違和感やしゃっくりであまり眠れず。
午前中は特に変わりなく過ごせたのだが、昼食後から倦怠感が強くなる。
午後からは息子たちのミニバスケの練習試合。
がんになる前はベンチに入ってコーチのお手伝いや審判をしており、練習や試合にはほぼ参加していた。
調子が良ければ見に行くだけでもと思ったが、どうも様子がおかしい…。
熱を測ると37.9℃!
解熱剤を飲んで良いのかもわからず、熱もあがってきたので病院に電話して指示を受ける。
病院からの指示は緊急性もないため様子を見ることに。
しかしその後、さらに熱はあがり38.6℃!
翌朝。少し楽にはなるが、発熱は続いており、何が起っているかも分からず不安なため受診することに。当然コロナが疑われるため、PCR検査を行い陰圧室にいれられ、採血をされる。悪寒と倦怠感でもうろうとする。結局、コロナは陰性、問題になるような感染症もなく、解熱剤のみ処方され帰宅。
結局、今回の発熱は抗がん剤やがんとは関係なし?
翌日には熱がさがっている。
なんだったのか…。
がん初心者としては、何か起ると「何か悪いことがおこったのでは!?」と、過剰に心配してしまうのでした(家族は自分以上に)。
つづく
入院5日目。
血液検査の結果が問題なければ退院。
検査結果は・・・
肝機能の値は改善しており、初回の抗がん剤は効いている様子。
他の値も特に問題ないため、本日退院!
主治医に肝臓を触診してもらうが、肝臓の腫れも小さくなっていると。
体感としても腹部の張りは明らかに減っており、呼吸も楽になっている。
たった一回の化学療法でこんなに変わるのか。
抗がん剤ってすごい。
逆にもう少し遅れていたらどうなっていたのかと思うと怖い…。
とりあえず、よかった。
このまま効いてくれればとりあえず年越しは大丈夫かな。
つづく
抗がん剤治療といえば、気になるのはその後の副作用。
多くの方がこの副作用に悩まされています。以前よりも薬が良くなり、副作用の影響も少なくなっているといわれているが、実際はどうなのか…
抗がん剤治療が始まる前に、薬剤師さんや看護師さんに抗がん剤の副作用やそれに対する薬の説明をうけていました。自分が行っているFOLFOXIRI療法の抗がん剤で起こりうる主な副作用はこんな感じ。
・下痢、消化器障害
・嘔気(吐き気)、嘔吐
・(痛み・しびれなどの)知覚障害
・口内炎、
・食欲不振
・味覚障害
・脱毛
・全身倦怠感
・骨髄抑制・・・がん治療の副作用やがんそのものによって血液の生産能力が低下している状態。そのため貧血や感染しやすい状態になる。
特にひどい下痢が脱水など起すため注意が必要と説明をうける。おこりうる副作用はすべて説明されるので少し怖くなる。
ちなみに今回の入院中に出現した副作用はこんな感じでした。
・急な発汗 点滴中に少し身体を動かすだけで頭から汗が噴き出す感じ。常にではなく、少し動くと全体から汗がじわっと噴き出す。夜中寝ているときも急に汗をかいて目が覚める。
・軽い下痢 点滴中に1度だけ軽い下痢。
・全身倦怠感 点滴中はそれほど変わりないと思っていても、知らないうちにウトウトして寝てしまう。トイレに歩いて行くときは少し力が入りにくく足元が少しふらつく感じ。
・知覚障害 コンビニで冷たいお茶を買うと指先がビリビリ。冷たさを感じるたびに痛くなり手で持てないくらいの痛みに。暖めると元に戻る。
・しゃっくり 5-10秒に一回のしゃっくりがとまらなくなる。眠れないので薬をもらったほど。
・視力障害 物がぼやける。焦点が合いにくくなる。
一番心配した下痢症状はほとんどなく、しゃっくりがでるなど副作用は人によって様々のようです。手の知覚障害は今まで経験したことのない感覚で新鮮というか、少しおもしろいと思ってしまいました。人間の身体って不思議ですね。他の副作用も初回のせいもあるのか、もっと動けなくなるくらいきつい副作用を想像していたので、思ったよりは軽いな、いけるなという印象でした。
しかし、退院後はやはりこの副作用がやっかいで日常生活に大きく影響を及ぼすことを痛感させられるのです…。
つづく