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2024.01.18

DOCTOR’S COLUMN「心臓とうまく付き合う」

心臓とうまくお付き合いする方法

敵を知り己を知れば百戦危うからず ~心臓を知る~

みなさん、「心臓」ときくと、なにを思い浮かべますか?
大事な身体の一部分ということは思い浮かぶことでしょう。

そんな大事な身体の一部分である心臓ですが、一生涯お付き合いすることになります。
お付き合いの関係がよければ健康な状態を長く保つことができます。

さて、「うまくお付き合いする」ためには、どうすればよいのでしょうか。
心臓とうまくお付き合いしていくためには、まずは心臓の敵を知っておくと対策が打てるのではないではないでしょうか?

そして心臓の敵と戦うためには、まずは心臓のことを知っておくとよいでしょう。

心臓の構造とはたらき

片方の手で握り拳を作ってみてください。そして、もう片方の手でその握り拳を覆うように握ってみてください。心臓の大きさはおおよそそのくらいです。重さは、健康な成人の方で250から300gくらいと言われています。身体の中の位置でいうと、心臓の右側が前にあって、左側が後ろにあると考えればよいでしょう。心臓の先端は少し左側を向いているイメージです。

心臓に4つの部屋があることは、多くの方がご存知のことと思います。心臓は、「心筋」という筋肉に囲まれた部屋(左心房、右心房、左心室、右心室)で構成されています。左右の部屋の間には中隔よばれる壁があり、上下の部屋の間には血液の逆流を防ぐために弁があります。心臓はこれらの構造物が協調して働くことによって、そのはたらきを維持しています。

心臓の持つ血液を循環させるポンプ機能

心臓の大事なはたらきとして、全身の血液循環を維持するポンプ機能があります。

心臓から全身へ血液を送り出して、帰ってくる血液を受け取る。そして肺へ血液が送られたのち、きれいな血液となってまたそれを受け取る。送り出す、受け取る、どちらもとても重要です。

この重要なはたらきは、心筋が脈拍に合わせて伸びたり縮んだりすることで機能しています。これらの心臓のポンプ機能の中心は「左心室」が担っています。「心臓の動きがよくない」などと医師から言われたことがある方がおられたら、多くの場合、左心室の動きが悪い、ということになるでしょう。

我々医師が血液の流れを確認したいとき、エコーやカテーテルなどを用いて検査を行いますが、検査するのは基本的に左心室が主です。

全身に血液を送り出す動きを見ているのです。

1分間でどれくらい心臓は血液を動かしていると思いますか?

心臓がドクンドクンと一定のリズムで脈打つことを拍動といい、人間には生まれながらにして、この働きが備わっています。通常、だいたい1分間で5Lから6Lぐらいの血液が心臓から全身へ送られています。拍動の回数は1日にすると約10万回、一生涯にすると40億回以上ということになります。これを1回の拍動で考えると、ポンプ機能の要となる左心室には、左心房から僧房弁を通して血液を受け取り、大動脈弁を通って全身へ血液を送り出すことがおこなわれます。このことを、身体の状態に応じて規則正しく延々と続けるのです。

心臓の敵 「心臓のリズムを狂わすもの」

では、このリズムが乱れる、脈拍が乱れたままだとどうなるでしょう?
血液がうまく循環しなくなり身体にとってよくないことがおきそうだということは容易に想像できると思います。
このリズムを狂わせるもの、たとえば心房細動などは、心臓の敵と考えてよいでしょう。

詳細については、また次回詳しくご説明します。

  • 次回掲載予定 「敵を知り己を知れば百戦危うからず ~心臓の敵とは~」

【医師プロフィール】
高田 昌紀 Takada Masanori
役職:部長
所属:循環器内科・血管内治療科・リハビリテーションセンター

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