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臨床検査部について

臨床検査部は、川崎病院の医療理念と基本方針に基づき、医師の指示の下、病気の診断や治療方針の決定、治療効果の判定に必要な臨床検査の提供を迅速かつ正確に行うことで、安全で質の高い医療の提供に貢献しています。また、健診センターでの検査を通して病気の予防や早期発見にも寄与しています。

チームとして医療連携を行う

「EBM(エビデンス・ベイスド・メディシン)=根拠に基づいた医療」が重要視される現代医療において、「臨床検査なくして医療は成立しない」と言われるほど臨床検査の果たすべき役割はますます大きくなっており、取り扱う検査対象、検査の種類も広がっています。

そんななかで、臨床検査技師は、医師または歯科医師や看護師と連携し、チーム医療の一員として実際に患者さんに接しながら検査の説明から検査の実施、または検体の採取・検査を行い、さらに糖尿病教室等で検査結果の説明を行っています。

川崎病院臨床検査部の変遷

1957年7月、薬剤部内で細々と行なっていた検査の業務を検査研究科として独立、検査の中央化が図られたことが、当院の臨床検査部の始まりでした。

1975年頃からは、自動化を中心に設備の更新と内容の充実が図られ、自動分析装置の導入や生化学検査のコンピューター化、オンラインによる機械からデータの自動取り込みができるようになりました。以後も検査の自動化・精度の強化・検査データの正確性の向上と報告の迅速化に努めています。

1981年には、「薬剤」と「検査」の国民医療費に占める割合の増加を背景に、医療の適正化を目指した医療法の改正が行われ、そのなかで「まるめ」(検査料の包括化)の概念が出現。(保険点数に上限が設けられ、例えば、生化学項目で20項目以上(その後10項目以上)の検査をしても保険点数は一定となりました。その後も包括算定の適用範囲は広がりつつ、見直しも行われています)。

1998年には、院内オーダリングシステムが稼動。

2013年には西館が完成し、臨床検査部は現在の位置(東館の地下1階)に集約。同時に、電子カルテ、心電図取り込みの生理検査システムも導入され、ペーパーレスの時代へと移行していきました。

現在も、各部署の検査の自動化が進むなか、検査結果の解釈、超音波検査や細胞診検査等技師の技量が問われる時代となってきています。これからも臨床検査技師一丸となって医師の診断に役立つよう努力し、患者さんのための安全で質の高い医療の提供に貢献してまいります。

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