血液検査は、貧血や白血病,炎症,出血傾向などの診断や治療効果の判定、経過観察に欠かせない重要な検査です。
採取により得られた血液を自動分析装置にかけ、赤血球,白血球,血小板の数と、ヘモグロビン濃度,ヘマトクリット値などを測定します。同時に白血球の種類も分類していますが、それぞれの項目で異常が見られた場合、さらに血液標本を染色し、顕微鏡による観察を行います。
右の自動分析装置で赤血球などを測定し、右のような塗抹標本を作製・染色し、顕微鏡で観察します。
これは血液凝固測定装置で、血中の凝固因子を測ります。
出血傾向や肝障害、抗凝固剤の効き目などを調べます(主にワーファリンやヘパリン)。
血栓診断の補助としても役立ちます。
この機械では、血液中のpH、酸素分圧、二酸化炭素分圧、さらに、生きていく上で大変重要な電解質を測定しています。(ナトリウム,カリウムなど)緊急時には欠かせない検査です。
輸血の主な目的は、血液中の赤血球などの細胞成分や凝固因子などが量的に減少、又は機能的に低下したときに、その成分を補充することにより症状の改善を図ることです。
輸血の前には、さまざまな検査を行い、患者様に適合した安全な血液製剤を準備します。
当院は輸血管理料Ⅱを取得しており、24時間輸血検査,輸血一元管理,副作用の監視と予防、輸血療法委員会活動などの取り組みを行っています。
輸血前検査
血液製剤は日本赤十字社 赤十字血液センターより厳密な温度管理の下、納入しています。
※血液製剤は右記の他に、血小板製剤なども納入しています。
血液製剤は温度管理が大変重要!!
そのため、右のような鍵のついた血液製剤専用の冷蔵庫で保管し、温度チェックも毎日行います。
★万が一、扉の閉め忘れなどで、庫内の温度が上昇すると、心臓が止まりそうな程の大音量ブザーが鳴り、温度異常をいち早くわかるように工夫しています。