体外から侵入してくる細菌やウイルス(抗原)に対して体内が抵抗することで、血液中に抗体が作られます。
免疫・血清学的検査では、この抗原と抗体が特異的に反応することを利用して抗原や抗体の有無や量を調べる検査で、感染症や悪性腫瘍の診断に欠くことのできないものです。
右の機械でB型肝炎、C型肝炎などの感染症や腫瘍マーカー、甲状腺ホルモンを測定しています。
測定時間は検体到着後、約1時間です。
体のどこかに腫瘍ができると、血液や排泄物に、たんぱく質や酵素、ホルモンなど、その腫瘍によって特別な物質が増えてきます。
この物質を腫瘍マーカーと呼びますが、腫瘍マーカーには腫瘍の種類や発症部位に特異的な物質と、そうでないものがあります。
それらを検出するのが腫瘍マーカー検査で、腫瘍の発生や、その種類、進行度などを判断する手がかりになります。
その他にも、心筋梗塞の早期診断に有用な心筋トロポニンTや、心不全の際に高値を示すBNPの測定も行っています。