薬剤部の概要
川崎病院は診療部、看護部、事務部、薬剤部、予防医学部、患者支援センターで組織が構成されており、薬剤部はその一翼を担っています。人員は14名の薬剤師と1名の事務員で、病棟業務、NST、ICT、DCT、緩和医療、糖尿病教室、調剤、薬品管理、TPN無菌調製、院内製剤、持参薬鑑別、抗がん薬調製、DIといった業務を行っています。
特に病棟業務に傾注しており、平成13年より各病棟に薬剤師を常駐し服薬指導に加え医薬品の適正使用や品質管理を行うだけでなく、県下で初めて病棟内で薬剤師による注射薬のミキシングを開始しました。これを機に薬剤師の活躍の場を拡充し、カンファレンス参加やチーム医療の土台を築いてきました。組織横断的な医療が望まれている中、いち早くチーム医療の重要性を認識し、NST、ICT、がん化学療法、緩和医療、糖尿病教室に参画、がん化学療法には「がん薬物療法認定薬剤師」や「外来がん治療認定薬剤師」、ICTには「抗菌化学療法認定薬剤師」、糖尿病教室には「糖尿病療養指導士」といった資格をもった薬剤師が担当し専門的知識をいかして患者さんの診療に貢献しています。
部長のコメント
薬剤部の業務の基礎にあるのは医薬品の適正使用と安全の確保です。医薬品は様々な研究の結果、人体にとってより安全なものが提供されていますが、ときとして思いがけない副作用が出現します。そうした医薬品の性質を知って、治療効果を十分に引き出し、副作用などマイナス面を未然に防ぐことができるよう支援するのが薬剤部の業務です。
薬剤部では、チーム医療に積極的に参画することで患者様の療養をサポートし、日常生活がより良いものとなるよう部員一同励んでいます。今後も努力し、そのための新しい業務への研鑽も継続していく所存です。
保険薬局のみなさまへ(2020年4月1日)
平素より当院の処方箋応需にご協力いただきありがとうございます。
医薬品の適正使用上、薬剤師による疑義照会・処方提案は重要な業務であり、その件数は増加傾向にありますが、形式的な疑義照会も多くあり、医師、薬剤師、患者様の負担増加となっております。
そこで、調剤上の典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者への薬学的ケアの充実及び処方医師の負担軽減を図る目的で、「院外処方箋での疑義照会簡素化プロトコール」の運用を2017年4月1日より開始しております。
本プロトコールを適正に運用するために、プロトコールの内容について当院薬剤部より説明したうえで、合意書を交わすことが必須条件となります。本プロトコールへの参画を希望される応需薬局は、当院薬剤部までご連絡ください。なお、プロトコールの合意をしていない保険薬局におかれましては従来通りの疑義照会をお願いいたします。
● 院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコール
● トレーシングレポート(服薬状況提供書)
当院は上記の通り、地域の保険薬局のみなさまと連携体制を構築しております。
以下に当院の化学療法のレジメンを掲載致します。