毎年11月14日は「世界糖尿病デー」です。
この日を含む一週間は、公益社団法人日本糖尿病協会が「全国糖尿病週間」と定めており、
日本国内の各地で糖尿病に関する啓発キャンペーンが行われ、糖尿病の予防や治療継続の
重要性について市民の皆さんに周知される、世界有数の疾患啓発の日となっています。
当院も、「荒田あんしんすこやかセンター」様、「兵庫県看護協会(「まちの保健室」)」様との共催で、
兵庫区役所まちづくり課様にもご協力をいただき11/17(木)に「湊川パークタウン」の一角をお借りして、
≪糖尿病啓発イベント≫を実施いたしました。
当院から参加したのは、糖尿病の担当医師や薬剤師、管理栄養士、リハビリテーション技師、
臨床検査技師、看護師等で構成された川崎病院の「糖尿病チーム」です。
4つに分かれたブースでは、お薬や食事についてのご相談やアドバイスをはじめ、
【体組成計を使った検査】【骨密度検査】【血管年齢測定】という3つの検査を受けていただいた後、
「まちの保健室」のコーナーで検査結果を基に看護師の方々がお話をさせていただいたり、
医師に直接お悩みをご相談いただく、といった取り組みを行いました。
リハビリテーションのコーナーではご相談の内容に合わせた体操のレクチャーもさせていただきました。
13:30からのスタートでしたが、ご昼食後にお買い物をされてらっしゃる方々を中心に、
おかげさまで50名以上の方にご来場いただきました。
スタート前からお待ちいただいた方や、「糖尿病のことを知りたいと思っていた」
「誰かに相談したいと思っていた」とおっしゃる方もおられ、少しはお役に立てたのではないかと思います。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
また、この日のためにノベルティやポスターをデザインして下さり、
ノベルティにつきましては製作までしていただいた兵庫県立工業高等学校デザイン科の先生、
学生の皆さまにも、改めてお礼申し上げます。
糖尿病は世界で5億3,700万人が抱える病気であり、日本には約1,000万人の「糖尿病が強く疑われる人」が
存在していると言われています。また、「糖尿病の可能性を否定できない人」も約1,000万人おり、
合計で総人口の15%を超える約2,000万人の糖尿病患者及び予備軍がいると推定されています。
重症化予防のためには早期発見・早期治療が重要ですが、
医療機関や健診で糖尿病と言われたことのある人のなかで、「治療を受けていない」人の割合は
働き盛りの40~49歳の男性が最も高く、その半数が未受診または治療中断という状況です。
今まで「身近に考えたことがなかった」という方も、今回のような取り組みがあることを知り、
今までよりも「糖尿病」について考える時間が少しでも増えたのであれば、気づきが生まれ、
行動が変わるきっかけになるかもしれませんので、頭の片隅に入れておいていただけたらうれしく思います。
「糖尿病について詳しく知りたい」という方はこちらのページもご覧ください。
≪川崎病院 糖尿病デー特設ページ≫
https://www.kawasaki-hospital-kobe.or.jp/medical/department/diabetes/endocrine.html
イベントは一日限りではございましたが、川崎病院「糖尿病チーム」は、日々地域の皆様と連携し、
一人でも多くの方が糖尿病の予防や治療が継続出来るよう今後も活動を続けてまいります。
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当院のこのような活動に賛同してくださり、糖尿病チームに加わっていただける
医療スタッフの求職者の方もお待ちしております。
ご興味がおありの方は、当院の採用ページからご応募ください。
《川崎病院 採用ページ》
https://www.kawasaki-hospital-kobe.or.jp/recruit/index.html