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基本情報

身近な相談役として

総合診療科は、プライマリ・ケア(Primary care)を専門とする科です。年齢・性別・臓器に関係なく、日常に起こる様々な健康問題に対処します。発熱、食欲低下、倦怠感といった全身的な症状や、痛み、むくみ、しびれといった局所的な症状など、色々なお困りごとを抱えた患者さんが来られます。当科の外来ではまずそういったお困りごとについてお話を聞き(問診)、身体診察を行い、様々な病気の可能性を考えて検査を行い、診断をつけ、治療を行っていきます。必要に応じて他の専門家に紹介・相談も行います。

多くの問題を抱える方々のケア(多疾患併存:Multiple Long Term Conditions)

医療の発達によって致死的な疾患が減る一方で、様々な病気を抱えながら生活を続けている方が非常に多くなっています。
例えば、脳梗塞後・高血圧・脂質異常症・糖尿病・慢性心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・前立腺肥大症・腰部脊柱管狭窄症・認知症をお持ちの80代男性。それぞれの疾患ごとに違う病院・診療所に通院されていることも多いですが、そうすると処方されるお薬がどんどん増えていったり、通院にかかる時間が膨大になったりするデメリットがあります。軸になる医療機関がまとめて総合的に診ていくことで、それらを解決することができます。
また、身体的な疾患だけでなく、精神的な不調(うつ病、不安症など)や社会的な問題(金銭的なこと、家族の問題、社会的孤立など)を抱えており、それらがまた身体面に影響を及ぼしていることもあります。そのような相互作用にも配慮しながら診療を行っています。

継続的なケア

多くの患者さんを診る中で、中には診断が困難であったり、現在の医学では完治できない状態をお持ちであったりする方もいらっしゃいます。新型コロナウイルス感染症の罹患後やワクチン接種後の多様な症状もその一つです。また線維筋痛症や強直性脊椎炎など、症状の出始めから診断に至るまで何年もかかるような疾患もあります。そのような慢性的な苦悩を抱えておられる方と共に根気強く継続的に診ていくことも私たちの役割です。症状に応じたお薬や運動療法・栄養療法を提示し、反応をみて、新たな症状が出てきたときにそこから診断の糸口を探る、といったことを行っています。

訪問診療・緩和ケア

訪問診療

2021年より、当科で訪問診療を開始しました。体力の低下などで通院が困難な方が対象で、定期的にご自宅に伺い、診察や検査を行い、処方をします。お薬はご家族が薬局に取りに行っていただくか、費用はかかりますが薬局から配達してもらいます。診察の合間の健康観察や医療処置のために訪問看護師に来ていただくこともあります。体力を向上させたり自宅内で生活しやすい工夫を考えたりするために訪問リハビリに来ていただいたり、デイケア(通所リハビリ)を利用することもあります。掃除・洗濯・食事・入浴・排泄といった日常生活動作に介助が必要な方は訪問介護士やデイサービスを利用されています。これらのコーディネートはケアマネジャーやあんしんすこやか(地域包括支援)センターが担っており、SNSなども使いながら日々連絡を取り合っています。

また訪問診療の役割の一つに緩和ケアがあります。がんや慢性心不全、慢性の呼吸器疾患、あるいは老衰などで人生の最期を迎えようとされている方々の苦痛を和らげ、穏やかに過ごしていただくためのサポートを行います。場合によっては家で点滴や酸素吸入をしたり、腹水を穿刺して抜いたりもしています。住み慣れた場所で最期まで穏やかに過ごせるよう全力で取り組んでいます。ご自宅での生活に不安がある場合には入院での緩和ケアも行っています。

地域・コミュニティのケア

川崎病院は古くからこの兵庫区の病院として地域を支えてきました。以前は心臓病などの病気の治療・救命が一番の役目でしたが、時代を経る中で、それ以外の様々なニーズが出てきています。例えば2021年の新型コロナウイルス第4波の際には、重症なのに入院できない人々が数多くおられました。そのニーズに応えるべく、ご自宅で診察しお薬や点滴、酸素を届けるチームを運営していました。コロナ以外にも、孤立、認知症、貧困などの問題は山積みです。兵庫区役所やあんしんすこやかセンターなどの機関と連携しながら、地域の健康状態の改善に向けて活動しています。

主な治療対象

特に制限はありません。
「どの診療科を受診すればよいかわからない」という患者さんがいらっしゃれば、まずは総合診療科にご紹介(受診)ください。

総合診療科に関わる症状・治療

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