病院案内 / 病院について

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皆様、川崎病院をご利用いただき、誠に有難うございます。本院は1936年に「協同互助」を創立の精神として開設以来、この地で患者中心の医療の灯火を掲げてまいりました。特に、阪神淡路大震災を経験して神戸市の救急医療体制構築に深く関わり、市民の皆様より厚い信頼を頂いております。2005年より株式会社麻生が病院運営に参画し、地域医療へのさらなる貢献を図りたいと願っています。

2020年1月に始まった新型コロナウイルス感染症では、いちはやく4月に発熱外来を立ち上げ、川崎重工よりご寄贈いただいた大テントが大活躍しました。2021年9月にはコロナ専用病棟を立ち上げ、一般診療とコロナ診療の両立を目指しました。2022年の第7波や第8波では院内クラスターの発生や病院職員の家族内感染・濃厚接触で病院としての診療機能が一時的ではありますが低下して、救急患者の受け入れなどに影響が出たことは、苦い教訓として今後に生かしたいと念じつつ、ご迷惑をおかけした地域の皆様に心よりお詫び申し上げます。

これからの超高齢社会における私達の役割として、今まで培ってきた予防医学と救急医療のさらなる充実に加えて、地域医療支援病院である当院は、急性期医療の継続的充実化とともに、在宅療養後方支援病院として在宅医療への貢献を新たに打ち出します。地域医師会の先生方、医療介護施設の皆様、救急隊の皆様方との連携を最優先事項とする救急総合ケアシステムの運用により、お国の政策「時々入院、ほぼ在宅」に積極的に関与していきたいと考えています。住み慣れた地域、住み慣れた自宅で最後まで充実した人生を送りたいと願う方々への支援を行います。私達川崎病院は、最大限皆様お一人おひとりの思いに寄り添って行く所存でありますので、今後共ご利用頂きますよう心からお願い申し上げます。この救急総合ケアシステムは、諸機関の皆様方との連携に加えて、病院が提供する医療の価値を継続的に上げていくことも大きな目標であり、各専門科の充実を継続して図ってまいります。

このような観点より、本年4月に着任致しました西村元延院長の病院運営全般を支えていく所存でございますので、今後とも一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

理事長 田中 二郎