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2024年度の取組

スタッフ

  • 委員長 松田 守弘  ほか19名

1年の総括

当委員会は、認知症・精神疾患患者の全人的・包括的な医療・ケアの質の向上を通じて、患者の速やかな健康回復と円滑な日常生活への復帰に貢献することを目的に2019年度に発足した。認知症ケア・精神科リエゾン・身体的拘束最小化チームを包含した委員会として運用しており、多職種協働による活動を展開している。

2024年度の目標は、「認知症ケア・せん妄対策に関連した倫理的問題に気づき、その悩みや葛藤、ジレンマを共有しながら、多職種で安心して相談し合える環境作りに取り組むことができる」としており、コアメンバー会議と全体委員会をそれぞれ月に1回開催し、多職種による勉強会(表1)や、研修会の開催、身体的拘束最小化に関するマニュアル整備、看護師が抱くジレンマの共有を行った。また、倫理的問題への気づきや悩みの共有、相談し合える場づくりへの取り組みとしては、もやもやアンケート(表2)を実施し、振り返りを行った。

以上の活動によって、身体的拘束率の減少に繋がった。一方で、看護職がさまざまな情緒的傷つきを経験していることがわかったため、次年度以降は、同様の取り組みに加えて、看護師の情緒面への対応方法について検討を予定している。

【表1】委員会内 学習スケジュール
開催月内容
6月カンファレンスについて
7月管理栄養士による勉強会
8月身体的拘束最小化について
9月身体的拘束最小化について
10月薬剤師による勉強会
11月作業療法士による勉強会
12月MSWによる勉強会
1月もやもやの共有会
2月もやもやの共有会
3月学びの報告会
【表2】身体的拘束もやもやアンケート(一部抜粋)
もやもやの内容
暴力行為のある患者の身体拘束を解除しようという流れ
身体拘束解除後に事故抜去となり対応不十分と言われた
身体拘束中に事故抜去があり、インシデントレポート記入となる
終末期の患者でもインシデント防止を理由に解除できない
患者からの暴言・暴力を受ける看護師へのフォローがない