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業務内容

病棟活動

患者さんやご家族にベッドサイドでお薬の説明を行い、退院後の服薬がしっかりと続けられるように投薬整理や一包化を行うことで、患者さんごとに最適な服薬環境の提供に努めています。

また、薬の有効性・安全性を考えて、患者さんの状態に合った薬剤の選択や使用方法を医師とともに考え、医薬品の適正使用に努めています。そのため回診やカンファレンスに参加して医師や看護師と情報交換を密にし、患者さんの様子を把握するようにしています。
さらに、注射薬のミキシングを病棟で行っています。薬剤師が行うことによって、配合変化を未然に回避できるなどのメリットがあります。

内服薬の調剤

当院では電子カルテを導入しています。医師が処方を入力し、薬剤師はその内容(用法・用量や相互作用など)を確認したのち調剤します。疑問点がある場合はすぐにカルテを開き薬歴や病態などを確認することができ、医師への問い合わせも行い処方を適正にしています。調剤した薬は、別の薬剤師がダブルチェックを行うことで調剤ミスの削減に努めています。

2020年からバーコード認証を用いた調剤ピッキングシステムを導入したことにより、薬の取り間違え事例が大幅に減少しました。

注射薬の調剤

注射薬は、患者さんごとに1日分ずつ調剤を行い、病棟に払い出しています。注射薬も内服薬の調剤と同様の認証システムを使うことで、薬品取り間違い対策を取っています。
注射薬には、投与速度が決まっているものや、配合変化を起こすものがあるので、病棟薬剤師や看護師へ情報提供を行うことで安全な薬剤使用に貢献しています。

無菌調製・抗がん薬調製業務

薬剤部では高カロリー輸液(TPN)の無菌調製を行っています。TPNはひとたび細菌に汚染されると重大なカテーテル合併症を引き起こしかねません。そのため、TPN調製は無菌性の保たれたクリーン・ベンチ内で行い、調製の手順についてマニュアルを定めることで品質を守っています。

抗がん薬治療については、薬剤部で一括してプロトコル(投与薬剤、投与量、スケジュールなどを決めたもの)を管理しており、患者さんごとに安心な抗がん薬治療を提供しています。さらに安全キャビネットや閉鎖式薬物移注システムを用いることで調製者・投与する看護師の安全にも配慮しています。

手術薬品管理

手術時に使用される主な薬品は手術用の薬品カートに保管・管理されています。そこに薬剤師が毎日介入し、薬品の定数在庫の確保、期限切れ防止の確認、麻薬・毒薬など取り扱いに注意が必要な薬品の管理などを行っています。

院内製剤

院内製剤は患者さんの状態、疾病の種類や程度などにより、市販品では十分に対応できない場合に院内で製造する医薬品です。
院内製剤は倫理委員会で審査・承認され、認められた薬だけが製造されます。院内製剤マニュアルや院内製剤レシピ集を整備することによって、品質や安全性の確保に努めています。

DI(Drug Information:医薬品情報管理業務)

DIとは、医薬品に関する情報を収集・整理して医療スタッフや患者さんに情報提供したり、質問に応じたりする業務です。

医療スタッフからの薬品に関する問い合わせは各薬剤師が担当し、その結果は「DI報告書」として薬剤部内で共有しています。院内で発生した医薬品に関する副作用などの報告を、DI室から院内に向けて発信し、情報の共有を図っています。

外来抗がん剤指導

がん治療中の患者さんの副作用のサポートなどをしています。

医師・看護師や院外薬局とも連携して安全な抗がん剤治療を目指しています。

入院前支援

入院予定の患者さんが現在内服している薬の鑑別をします。手術や検査によって、入院前から中止する必要がある薬について患者さんに説明をします。

勉強会

「新薬の開発」や「既存薬の適応・使用上の注意点の改訂」など、医薬品情報は日々更新されています。薬剤部では各メーカーのMRを招いた勉強会を随時開催しており、院内の医師・薬剤師の他にも看護師や門前薬局の薬剤師など、できる限り多くの参加を呼びかけています。幅広い職種と情報共有を行うことにより、院内の医薬品の適正使用に努めています。

学会・研究活動

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