専門研修プログラムの紹介

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プログラムの特徴・魅力

総合診療専門医プログラム

総合診療専門医プログラムでは

  1. 総合診療専門研修Ⅰ(外来診療・在宅医療中心)
  2. 総合診療専門研修Ⅱ(病棟診療・救急診療中心)
  3. 内科
  4. 小児科
  5. 救急科

の5つの必須診療科をローテートする3年間の研修を行います。このことにより、

  1. 包括的統合アプローチ
  2. 一般的な健康問題に対する診療能力
  3. 患者中心の医療・ケア
  4. 連携重視のマネジメント
  5. 地域包括ケアを含む地域志向アプローチ
  6. 公益に資する職業規範
  7. 多様な診療の場に対応する能力

という総合診療に欠かせない7つの資質・能力を効果的に習得することが可能になります。

家庭医療専門医プログラム

上記に加えて都市部での診療所研修を追加し、さらに多様なセッティングに対応できるように経験を積んでいただけます。また地域ケア会議への参加やSDHを意識した診療といった、都市部での地域志向ケアについても経験していただきます。

プログラムスケジュール(例)

1年目総合診療 / 家庭医療Ⅱ
川崎病院
2年目小児救急内科
神戸市立医療センター中央市民病院
3年目総合診療 / 家庭医療Ⅰ
連携施設(へき地)
4年目家庭医療Ⅰ家庭医療Ⅱ
連携施設(都市部)川崎病院
※2025年度開始の専攻医から、内科研修が6ヶ月に短縮されました。

1年目は基幹施設である川崎病院で、病棟・外来・在宅での診療を通じて家庭医療学の基礎を学びます。

2年目は日本一の救急救命センターをもつ神戸市立医療センター中央市民病院で、総合内科・救急科・小児科をローテートし、救急対応・鑑別診断といった医師としての基礎能力を向上させます。

3年目はへき地の連携施設のうち1ヶ所を選んでいただきます。より医療資源の乏しいセッティングで、幅広い診療能力をつけ、他施設や地域との連携といったマネジメントについて学びます。

4年目は神戸に戻り、都市部の診療所と川崎病院で仕上げの研修を行います。総合診療専門医の認定試験も年度内に受けますのでしっかりサポートしていきます。

5年目(プログラム終了の翌年度)に家庭医療専門医試験を受けます。

全研修期間を通じて、毎月の振り返りを行い、進捗を確認し学びを深めていきます。

募集人数

4名

プログラム年数

  • 総合診療専門医プログラム:3年
  • 家庭医療専門医プログラム:4年(他施設で総合診療専門医を取得された方は2年)

取得可能な専門医資格

  • 総合診療専門医
  • 家庭医療専門医

総合目標

患者・家族・地域・医療者を含めたシステム思考で事象を捉えることができるようになる。

研修施設

総合診療Ⅰ / 家庭医療Ⅰ(僻地)

  • 北海道家庭医療学センター
  • 更別村国民健康保険診療所
  • 寿都町立寿都診療所 
  • 国民健康保険上川医療センター
  • 豊田地域医療センター(藤田医科大学総合診療プログラム)
  • 頴田病院(飯塚病院総合診療プログラム)
  • 兵庫県立丹波医療センター(丹波市立ミルネ診療所)

総合診療Ⅱ / 家庭医療Ⅱ

  • 川崎病院

内科

  • 神戸市立医療センター中央市民病院

救急

  • 神戸市立医療センター中央市民病院

小児科

  • 神戸市立医療センター中央市民病院

研修修了後の進路

研修修了後は、当科職員として勤務する方や、希望する地域で勤務する方、大学や地域で教育・研究に携わりながら臨床を続ける方など様々です。可能な限り、本人の希望に沿う形で進路を提供しています。

指導医からのメッセージ

全国には様々な総合診療・家庭医療の研修プログラムがあり、どこも魅力にあふれています。その中でも当プログラムは、①全国でも有数の教育施設での研修ができること、②多様な経験を通じて確固とした診療能力を高めること、③神戸で生活できること、が特徴です。

①については、家庭医療専門医の教育実績が十分にあることと、プログラム責任者との関係が深く密な連絡をとれる施設を選んでいます。

②については、高度急性期病院・コミュニティホスピタル・診療所といった多様なセッティングでの経験ができます。川崎病院での研修中にもできるだけ他科の診療を見る機会を作り、全科対応できる能力を育てたいと思っています。メンタルヘルスについても重視しており、近隣の精神科や心療内科との連携を模索しています。

③については、神戸は山あり海あり、瀬戸内気候で温暖で、市街地もコンパクトにまとまっており、とても暮らしやすい街です。公園やこべっこランドのような子どものための施設も豊富で子育てもしやすいです。震災の経験もあるからか、穏やかで協力的な人が多いです。3年目のへき地研修の時期はちょっと難しいですが、神戸に住み続けることができるのは魅力です。

できあがったばかりの新興プログラムですが、このプログラムを通じて神戸市内、そして全国に質の高い総合診療医を輩出し、住民によりよいプライマリ・ケアを提供していきたいと思っています。見学お待ちしております!

総合診療科 医長
患者支援センター 総括センター長
在宅医療センター センター長
総合診療研修室 室長
松島 和樹

お問い合わせ先

〒652-0042 神戸市兵庫区東山町3-3-1
川崎病院 教育推進本部
TEL:078-511-3131
E-mail:kyoiku@kawasaki-hospital-kobe.or.jp